[香港 18日 ロイター] - 中国のインターネット検索大手、百度(バイドゥ)は18日、米ドル建てのサステナビリティー債を2本建てでローンチした。
中国政府がハイテク産業への規制を強化する中、海外勢が同国のハイテク企業に投資するかが注目される。
ローンチしたのは、期間5.5年と期間10年の無担保シニア、固定金利のサステナビリティー債。調達予定額は不明。
ロイターが入手したタームシートによると、5.5年債は米国債+115ベーシスポイント(bp)前後、10年債は米国債+150bp前後を想定している。
調達した資金は、債務返済と社内のESG(環境・社会・ガバナンス)関連プロジェクトに充てる。
主幹事はバンク・オブ・アメリカ、ゴールドマン・サックス、JPモルガン。
百度は米証券取引委員会(SEC)に提出した目論見書で、中国ハイテク産業の規制強化について、まだ完全には影響を把握できていないと認めた。
中国政府は7月、顧客が100万人以上の企業について、海外上場の前にサイバースペース管理局(CAC)の審査を受ける必要があると表明した。
同社は目論見書で「原案では、当社のような米国にすでに上場している企業が追加の株式・債券売却を行う場合にも関連規定が適用されるのか、依然として不透明だ」と述べた。