[ワシントン 27日 ロイター] - 米クリーブランド地区連銀のメスター総裁は27日、連邦準備理事会(FRB)が雇用と物価安定において「さらに著しい進展」を遂げる目標を達成したとし、年内にテーパリング(量的緩和の縮小)を開始すべきという見解を示した。
メスター総裁はCNBCとのインタビューで、最大雇用と物価安定目標の達成に向けた進捗状況に満足しており、FRBが9月にテーパリングに関する計画を発表し、「年内に開始する」ことを支持すると語った。
さらに「テーパリングが来年半ばまでに完了することを望む」とした。
その後、ブルームバーグテレビのインタビューに対し、テーパリングに着手する時期は到来したが、利上げを検討するには労働市場の一段の改善が必要になると指摘。完全雇用はまだ達成されていないとし、「FRBがフェデラル・ファンド(FF)金利の誘導目標引き上げ開始に示した条件のうち、雇用面ではまだ改善の余地がある」と述べた。