[ベルリン 9日 ロイター] - 格付け会社S&Pは、ドイツ銀行の長期発行体格付けなど複数格付けについて、業務再編の進展を理由に「BBB+」から「A-」に引き上げた。見通しは安定的としている。同行が9日、明らかにした。
ムーディーズとフィッチ・レーティングスも最近、ドイツ銀行を格上げしている。
ドイツ銀行は2019年に業務再編に着手。黒字転換を図るため、一部の事業を閉鎖し、数千人の人員を削減した。2020年通期決算は、2014年以降で初めて黒字を計上した。
S&Pは、同行の経営陣が厳格に業務再編計画を進めており、2022年度の業績目標に向けて重要な節目を達成していると指摘した。
クリスティアン・ゼービング最高経営責任者(CEO)は、主要格付け機関がドイツ銀の変革の進展を認識したことは非常に心強いとコメントした。