[上海 11日 ロイター] - 中国のネットサービス大手、騰訊控股(テンセント・ホールディングス)の幹部はオンラインの仮想空間「メタバース」について、ルールに沿っていれば中国当局は関連サービスを承認するとの見方を示した。
テンセントの劉熾平(マーティン・ラウ)総裁は10日の決算説明会で、メタバースを活用したゲーム事業の可能性に期待を示す一方で、中国のルールは他国と異なるだろうと発言。
「規制の枠組みの中でユーザー体験が提供される限り、中国政府はこうした技術の開発を支持するだろう」と述べた。
メタバースに関するルールは中国と海外で異なる可能性が高いとしながらも、「メタバースの発展を根本的に妨げるものにはならない」とした。
メタバース関連サービスは、インタラクティブゲームの提供やSNS(交流サイト)の「ゲームフィールド」での活用など、「複数の道筋」があると指摘した。
その上でテンセントにはメタバースに関する事業機会を生かせる技術を持っていると述べた。
テンセントは、40%出資するエピック・ゲームや、ロブロックスとの合弁会社でメタバースを手掛けている。