[東京 24日 ロイター] - 日産自動車と三菱自動車は24日、軽ワゴンでエアバッグの性能が一部の条件下で十分発揮されない可能性があると発表した。対象車は、日産「ルークス」、三菱自の「eKスペース」と「eKクロス スペース」で、衝突試験で判明した。3車種は今月3日から生産・出荷・登録業務を停止しており、再開の時期は未定。
両社は「通常走行での安全性には問題はない」としており、万が一衝突した場合でもエアバッグは安全に作動するという。エアバッグの性能が十分に発揮されない特定の条件について完全には判明しておらず、両社は確認作業を続けている。エアバッグ自体の品質に問題はないことは確認済みとしている。
対象車を巡っては、日産が昨年10月に実施したルークスの衝突試験で不審な点が見つかり、調査したところ、その後に異常が確認された。国土交通省にも状況は報告しており、両社は「確認結果を踏まえ、必要に応じて適切に対応する」としている。リコール(回収・無償修理)を実施するかどうかも調査結果を踏まえてから判断する。
対象車は日産が開発し、三菱自が水島製作所(岡山県倉敷市)で生産を手掛け、2020年3月から発売している。11月までの累計販売台数は、日産のルークスが約15万7000台、三菱自の2車種が計約3万1000台。
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