[ワシントン 25日 ロイター] - 米政府当局者は25日、ロシアがウクライナを侵攻した場合に備え、欧州に対するエネルギー供給について、バイデン政権が世界の主要なネルギー生産国や企業と協議を進めていると明らかにした。
協議を行っている国や企業については具体的に明らかにしなかったものの、冬の間に欧州へのエネルギー供給が途絶えることがないよう、液化天然ガス供給業者などとの広範な協議が進められているという。
当局者は匿名を条件に記者団に対し、ロシア以外の天然ガス供給源を模索しているとし、これには「北アフリカ、中東、アジア、米国などのさまざまな地域」が含まれると指摘。「世界中の主要な天然ガス生産者と一時的に増産し欧州に供給する意向があるか、協議している」と述べた。
ロシアから欧州向けの天然ガス供給が阻害されれば供給不足によるエネルギー危機が一段と悪化する恐れがあるほか、一部の国ではエネルギー価格の上昇に対する抗議活動も発生している。