執筆:Yasin Ebrahim
Investing.com - S&P500種指数は火曜日、予想を上回る四半期決算を発表したAlphabetが急騰し、これがハイテク産業の回復を下支えとなり、大幅な上昇となった。
S&P500は1%、ダウ平均は0.6%(225ポイント)、ナスダックは0.5%それぞれ上昇した。
Alphabet (NASDAQ:GOOGL) は、広告事業の好調さを背景に、市場の予想を大幅に上回る四半期決算を発表し、8%以上上昇し、時価総額を約2兆ドルに伸ばした。
Wedbush証券は、目標株価を3,530ドルから3,800ドルに引き上げ、「検索エンジンは引き続き重要性を増し、より強力になるとみているが、YouTubeとクラウドはまだ非常に初期の段階にあり、成長余地が大きい」と述べている。
Alphabetの堅調な広告成長率が材料視され、引け後に四半期発表を控えるFacebookの親会社のMeta Platforms (NASDAQ:FB)株も1%以上上昇した。尚、Qualcomm (NASDAQ:QCOM)とSpotify Technology (NYSE:SPOT) も引け後に四半期決算を発表する予定。
しかし市場の一部では、Appleのプライバシー規則に関する変更の影響は、ウェブ検索を独占しているためGoogleでは小さいと思われるが、Facebookへはより大きなものとなる可能性があると指摘する声もある。
Advanced Micro Devices (NASDAQ:AMD) の良好な四半期決算と市場の予想を上回る発表を受け、半導体銘柄の上昇もハイテク全般を押し上げた。
しかし一般消費財セクターの株は、Etsy (NASDAQ:ETSY)が9%安、eBay (NASDAQ:EBAY)、 Tesla (NASDAQ:TSLA)株の低迷が重しとなり、軟調な推移となった。
エネルギー株は、主要産油国が3月に日量40万バレルの増産計画を堅持することで合意し、原油価格が低下したのを追ってやや下落した。
巨大企業の四半期決算が相次いだことで、企業のファンダメンタルズに関心が戻り、特に労働市場におけるオミクロン株の影響を示す最近の経済データへの関心は影をひそめた。
民間雇用者数は、12月の結果を77万6千人に下方修正し、1月も予想外に30万1千人の減少となった。
市場全体は4日連続の上昇となり、押し目買いの再開でこの傾向は続くと予想される。
「今年を展望すると、良好な経済成長、インフレの減速、労働市場の改善、堅調な企業収益の伸びがみて取れる。つまり株式市場が調整したときに、多くが買い手に回りたいということだ」と、銀行大手Wells Fargoは語った。