執筆:Yasin Ebrahim
Investing.com – 木曜日Facebookの親会社であるMeta Platformが1日で過去最大の急落をしたことで、S&P 500は4日連勝から反落して引けた。
S&P 500は2.4%下落、ダウ工業株30種平均は1.5%下落(518ポイント)、ナスダックは3.7%下落となった。
Meta Platforms (NASDAQ:FB)が発表した第4四半期の決算では、初めてユーザー数を伸ばすことができず、また減収となり、今後の見通しも更なる苦境を示唆するものだった。
同社は、TikTokとの競争激化、AppleのiOS規約変更の影響、メタバースへの進出に伴う資金調達のコストなどを逆風として挙げている。Appleは昨年iPhoneのOSを変更し、広告主がユーザーを追跡してiPhone上に広告を表示する際に使用するIDFA(Identifier for Adisers)へのアプリのアクセスをブロックする選択権をユーザーに提供した。
Oppenheimer銀行は同社の目標株価を405ドルから375ドルに引き下げた。これは、「IDFAをめぐる問題と、(収益性の低下と為替変動による逆風があるものの)TikTokに対抗するためのリールの戦略的推進」により、成長の見込みが低くなると予想したためである。JPMorganは、評価をアウトパフォームからニュートラルに格下げした。
衝撃を与えた同社の四半期決算は、引け後に決算発表するソーシャル・メディア銘柄のSnap (NYSE:SNAP) とPinterest(NYSE:PINS)にも波及し、それぞれ約23%と10%の下落となり、Twitter(NYSE:TWTR)は5%以上の下落となった。
同じく引け後に決算発表するアマゾン(NASDAQ:AMZN)は7%以上の低下した。
ハイテク株などのグロース株が再び売られたことで、グロース株の復活力があるかどうかに疑問が投げかけられているが、市場全体が底値に近づいていることから、更なる売りは収束していくとの見方もある。
Spouting Rock Asset Managementのチーフ・ストラテジストであるRhys Williams氏は、Investing.comによる木曜日のインタビューに応じ、「グロース株の暴落は、野球に例えれば7イニング目に入ったところだろう」と述べた。
しかし、T-Mobile (NASDAQ:TMUS)の決算は悲観的な面ばかりではなかった。同社の見通しは明るく、市場の予想には届かなかったが、決算は自社予想(ガイダンス)を上回った。同社の株価は10%上昇した。
エネルギーや金融などの景気循環株は赤字決算だったが、10年債利回りが1.9%に近付く中、銀行株の上昇に支えられた後者は、市場全体の反落にも関わらず上昇した。
Allstate (NYSE:ALL)、Invesco (NYSE:IVZ)、People’s United Financial (NASDAQ:PBCT)は1%以上の上昇となった。
経済面では、金曜日に発表される雇用統計を前に、前月の失業保険申請件数が予想以上に減少した。
しかし、金曜日に発表される雇用統計は、オミクロン株の影響を受けて弱い数字となることを覚悟している人が多いため、何の意味もないものになるかもしれない。
同氏は、「金曜日の雇用統計は、すでに市場では大きな期待をしていないため、市場に与える影響は小さいだろう」と述べている。エコノミストの予測では、先月の雇用者数は15万人となっている。