[ベンガルール 16日 ロイター] - インド国税庁が中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)の複数の事務所を脱税捜査の一環で捜索した。政府筋が地元メディアの報道を確認した。
捜索は15日にデリー、グルグラム、ベンガルールのファーウェイの事務所で行われた。
国税庁は財務文書、会計帳簿、国内外の取引記録を調査し、一部の記録を押収した。
ファーウェイは、国税庁のチームが事務所に来て、一部社員と協議するとの通知を受けたとした上で、「インド事業が現地のあらゆる法規制をきちんと順守していると確信している。追加情報を求めて関係政府当局に連絡を取り、規則にのっとり全面的に協力していく」と述べた。
国税局はコメントを控えた。
インド政府は昨年、第5世代(5G)移動通信システムの検証実験でファーウェイを排除。
インド政府筋が15日、明らかにしたところによると、同国政府はこのほど、安全保障上の懸念を理由に54種類の携帯電話向けアプリケーションを禁止リストに追加。中国製アプリが中心だった。