欧州株式市場サマリー（12日）

［１２日　ロイター］ -
（カッコ内は前営業日比）

ＦＴ１００種総合株価指数（ロンドン） .FTSE
　終値　　　　　　6632.42（‐0.40）
前営業日終値　　　6632.82（＋65.46）

クセトラＤＡＸ指数（フランクフルト） .DAX
　終値　　　　　　9069.47（‐111.27）
前営業日終値　　　9180.74（＋171.42）

ＣＡＣ４０種平均指数（パリ） .FCHI
　終値　　　　　　4162.16（‐35.54）
前営業日終値　　　4197.70（＋49.89）


＜ロンドン株式市場＞　ＦＴ１００種総合株価指数 .FTSE が０．４０ポイント（０
．０１％）安の６６３２．４２とほぼ横ばいで取引を終えた。ウクライナをめぐる欧米と
ロシアの緊張が相場の重しとなる中で、生命保険プルーデンシャル PRU.L が底堅い決算
の発表を追い風に買われた。
ロシア政府は１２日、人道支援物資を運ぶとして車両２８０台をウクライナ東部に向
けて派遣した。欧米ではロシアが支援を口実に軍事介入するとの懸念が根強い。ウクライ
ナ政府の１１日の発表によると、ロシア軍は国境地帯に４万５千人を展開している。
ロシアとの取引が盛んな欧州経済はウクライナ情勢の混迷で打撃を受けるとみられて
おり、欧州最大の経済国であるドイツでは市場心理が悪化している。１２日発表された８
月の独ＺＥＷ景気期待指数は大幅な低下となった。
個別銘柄では金融サービスのハーグリーブス・ランズダウン HRGV.L が２．９％安と
、ＦＴ１００種の中で最も大幅な下落率となった。株価の過大評価を理由にＵＢＳが投資
判断を引き下げたことが嫌気された。
一方、プルーデンシャルは２．２％上昇した。第２・四半期の営業利益が１７％増え
たほか、中間配当を１５％引き上げたことが好感された。

＜欧州株式市場＞　反落して取引を終えた。ウクライナ情勢への懸念でドイツの景気
期待指数が大幅に低下。ドイツの消費財メーカー、ヘンケル HNKG_p.DE が業績見通しを
引き下げたことも嫌気された。
ＦＴＳＥユーロファースト３００種指数 .FTEU3 は３．００ポイント（０．２３％）
安の１３２０．１２で取引を終えた。ＤＪユーロＳＴＯＸＸ５０種指数 .STOXX50E は２
３．７９ポイント（０．７８％）安の３０２３．７７だった。ドイツのクセトラＤＡＸ指
数 .GDAXI は１．２１％低下した。
８月の独ＺＥＷ景気期待指数は１年半強ぶりの低水準となった。ウクライナをめぐる
欧米とロシアの制裁合戦で、ロシアとの取引が多いドイツ企業が打撃を受けると懸念され
ている。
ウクライナ危機に伴う地政学リスクを下期の成長減速の理由のひとつとして挙げたヘ
ンケルは、株価は５．３％値下がりした。
一方、デンマークの宝飾品メーカー、パンドラ PNDORA.CO は第２・四半期の業績が
市場予想を上回ったことで、株価が８．３％上昇した。