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仏ルノー、21年は3年ぶり黒字転換 公的資金の返済加速へ

発行済 2022-02-18 16:06
更新済 2022-02-18 17:09
© Reuters.  2月18日、仏自動車大手のルノーが発表した2021年決算は黒字に転換し、市場予想も上回った。写真は仏ベルトゥーで1月17日撮影(2022年 ロイター/Stephane Mahe)

[パリ 18日 ロイター] - 仏自動車大手のルノーが18日に発表した2021年決算は黒字に転換し、市場予想も上回った。新型コロナウイルスの世界的な大流行と半導体不足を背景に、その前は2年連続で赤字を計上していた。

純利益はグループ全体で8億8800万ユーロ(約10億ドル)と、リフィニティブがまとめた予想8億1870万ユーロを上回った。

ルノーは、19年は1億4100万ユーロの赤字と、10年ぶりに赤字に転落。20年も80億1000万ユーロの赤字を計上していた。

21年のグループの営業利益率は3.6%で、予想水準を上回った。同社は通年の営業利益率目標を上期の2.8%と同水準に設定していた。20年の営業利益率はマイナス0.8%に落ち込んでいた。

ルノーは新戦略「ルノーリューション」で、23年の営業利益率を3%超とすることを目標にしていたが、2年早く達成したことになる。

ルノーは、中期目標を達成しつつあることから、今年秋にも投資家会合を開き、進展状況に関する最新情報を提供するとの計画を示した。

自動車部門の営業フリーキャッシュフローは16億ユーロのプラス。コスト削減計画を1年前倒ししたことが奏功した。20年は45億ユーロのマイナスだった。同社は21年のプラス転換を目指していた。

業績改善と公的資金返済を優先させるとして、21年は配当は提案しないとしている。

ルノーは、コロナ流行に伴い受けた公的資金40億ユーロ(約45億5000万ドル)について、期限よりも前に返済する意向を示した。

期限は24年で、既に10億ユーロを返済している。年内に少なくとも20億ユーロを返済し、遅くとも23年末までに完済するという。

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