[東京 17日 ロイター] - 松野博一官房長官は17日午後の会見で、宮城県と福島県で最大震度6強を観測した前日の地震による被害について、死者は因果関係を調査中の1人を含め2人だと明らかにした。午前の会見では死者4人で、すべて因果関係を調査中としていたが、うち2人は地震との関連がないことが判明したと説明した。負傷者は161人に上ったとした。
東北電力管内でなお約2800戸が停電しているが、17日中に復旧するとの見通しも示した。水が出ない「断水」世帯は岩手、宮城、福島の3県で計8700戸あり、このうち福島県知事が自衛隊に給水支援の災害派遣を要請、すでに現地で部隊が活動していると説明した。その後に宮城県知事からも同様の要請があり、自衛隊が現地に向かうという。
今回の地震では、岸田文雄首相が発生直後に公邸から隣接する官邸へ移動。各方面に指令を出したほか、ツイッターで国民に注意を呼び掛け、さらに記者の取材にも2回応じたとし、政府の初動対応を自己評価した。