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[メルボルン 1日 ロイター] - 1日の原油先物は一進一退となっている。米国が計画する石油備蓄の大規模放出に加え、新たな備蓄放出について協議する消費国会合を控えている。
米WTI先物は1バレル=101.75ドルまで上昇した後、0057GMT(日本時間午前9時57分)時点では0.06ドル安の100.22ドル。31日は7%下落した。
北海ブレント先物は0.05ドル高の104.76ドル。31日は5.6%安だった。5月限は107.91ドルで31日の最終取引日を終えた。
両指標ともに週間ベースで約13%値を下げており、この2年間で最大の下落率となっている。
国際エネルギー機関(IEA)加盟国は1日の会合で石油備蓄の協調放出を協議する見込み。1200GMT(日本時間午後9時)に開始予定だ。
米ホワイトハウスは31日、戦略石油備蓄から今後6カ月間で1日当たり100万バレル、全体で1億8000万バレルを放出すると発表した。5月に放出を開始する予定で、ロシアのウクライナ侵攻以降急騰しているガソリン価格の押し下げを狙う。
トレーダーは、IEA加盟国がどの程度放出することで同意するか見極めようとしているが、市場に長期的な影響を与えることはないとみている。
ANZのアナリストは、バイデン米大統領は国内業者に生産を増やすよう求めたが、大規模な備蓄放出はかえって生産者の掘削意欲を失わせる可能性があると指摘した。