[クアラルンプール 15日 ロイター] - イタリアの大手菓子メーカー、フェレロは、マレーシアのサイム・ダービー・プランテーションからのパーム油の調達を停止すると発表した。米税関・国境取締局(CBP)がサイム・ダービーでの強制労働を指摘したことを受けた措置。
ここ2年、東南アジア諸国の労働慣行に厳しい目が向けられ、サイム・ダービーを含む6社が強制労働を理由に米当局が輸入禁止にしている。
フェレロはロイターに、「4月6日、直接的な取引先全てに対し、サイム・ダービーから間接的に調達したパーム油とパーム核油の納入停止を要請した」と述べ、CBPの決定を順守する方針を示した。
サイム・ダービーについては昨年、米ハーシーとゼネラル・ミルズが同様の停止措置を取っている。
サイム・ダービーはロイターに、人権の分野ですでに措置を講じており、持続可能性に取り組む全ての重要なステークホルダーと定期的に対話していると説明した。