[ニューヨーク 24日 ロイター] - (カッコ内は前営業日比)
ダウ工業株30種(ドル) .DJI 終値 16805.41(+127.51) 前営業日終値 16677.90(+216.58)
ナスダック総合 .IXIC 終値 4483.72(+30.93) 前営業日終値 4452.79(+69.94)
S&P総合500種 .SPX 終値 1964.58(+13.76) 前営業日終値 1950.82(+23.71)
24日の米国株式市場は続伸。週間では約2年ぶりの大幅な値上がりを記録した。マ イクロソフトやプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)の決算に加え、米国でのエボ ラ出血熱の感染拡大をめぐる懸念が和らいだことが材料となった。
ダウ工業株30種 .DJI は127.51ドル(0.76%)高の1万6805.41 ドル。 ナスダック総合指数 .IXIC は30.93ポイント(0.69%)高の4483.7 2。 S&P総合500種 .SPX は13.76ポイント(0.71%)高の1964.58 。 S&Pは前週15日についた安値から5.5%上昇し、週間では約2年ぶりの大幅な 値上がりとなった。 前日は、西アフリカから帰国したニューヨーク市の医師が、エボラ出血熱検査で陽 性だったことが明るみとなり、感染拡大の懸念が高まったが、この日は、同医師の状態が 安定していることが判明。また世界保健機関(WHO)は、エボラ出血熱ワクチンを20 15年半ばまでに約20万人分用意できる可能性があるとの見通しを示した。 ティンバー・ヒル/インタラクティブ・ブローカーズの株式リスクマネジャー、ステ ィーブ・ソズニック氏は「直近のエボラ熱に関するニュースにも市場は冷静に反応してい るようで心強い」とした上で、相場は足元、値固め局面にあるもようだと述べた。
マイクロソフト MSFT.O は2.5%高。前日発表した第1・四半期(7─9月)決算 は、市場予想を上回る25%の増収となった。タブレット端末「サーフェス」や携帯電話 、企業向けクラウドコンピューティング関連商品の販売が好調だった。 P&G PG.N は2.3%高。第1・四半期(9月30日終了)決算は減収減益となる なか、同社は電池部門「デュラセル」を分離すると発表した。成長分野に資源を集中する 狙いがある。 一方、オンライン小売り大手のアマゾン・ドット・コム AMZN.O は8.3%急落。前 日発表した第3・四半期決算は、市場予想を超える赤字となったほか、年末商戦を含む第 4・四半期の売上高見通しも市場予想を下回った。
騰落銘柄数はニューヨーク証券取引所が上げ1905で下げ1150(比率は1.6 6対1)、ナスダックは上げ1501で下げ1151(1.30対1)だった。 BATSグローバル・マーケッツのデータによると、すべての米取引所の合算出来高 は約53億株で、10月平均の81億株を下回った。