[25日 ロイター] - 米国株式市場はナスダック総合が急伸。ツイッターが電気自動車(EV)大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)による買収で合意したことを受け、取引終盤にかけグロース株への買いが膨らんだ。
ツイッターは、マスク氏による440億ドルでの買収で合意したとの発表を受けて5.7%上昇した。
S&P総合500種はほぼ終日マイナス圏で推移したが、ツイッターの発表後に上げ幅を拡大。S&P500グロース指数は序盤の下げから切り返し、1%超上昇して取引を終えた。
ブライト・トレーディングのデニス・ディック氏は「ツイッターのニュースで一部グロース株の買いに青信号が出た。これらの銘柄はしばらくの間売られすぎの状態だった」と述べた。
25日は中国株式市場が新型コロナウイルス関連規制を巡る懸念で2020年2月以来の大幅安を記録したほか、欧州株も約1カ月ぶりの安値となり、各国市場で不透明感が広がった。
S&Pエネルギー指数は3.3%安。北海ブレント先物が1バレル=100ドルに向けて5%近く下落した。
シェブロン、エクソンモービルは2%超下落。石油サービスのシュルンベルジェとハリバートンは6%を超える下げとなった。
グーグルの親会社アルファベットは26日引け後の決算発表を控え2.9%高。マイクロソフト、メタ・プラットフォームズ(旧フェイスブック)も上昇した。
今週はS&P500構成企業の3分の1近くが決算を発表する。
投資家の不安心理を示すシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー・インデックス(恐怖指数、VIX)は一時31.6まで上昇し、3月中旬以来の高水準を付けた。
半導体のシリコン・モーション・テクノロジーは約13%急伸。買い手候補と協議していると伝わった。
米取引所の合算出来高は128億株。直近20営業日の平均は127億株。
ニューヨーク証券取引所では、値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.19対1の比率で上回った。ナスダックでは1.21対1で値上がり銘柄数が多かった。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 34049.46 +238.06 +0.70 33731.65 34106.01 33323.37
前営業日終値 33811.40
ナスダック総合 13004.85 +165.56 +1.29 12749.17 13011.45 12722.59
前営業日終値 12839.29
S&P総合500種 4296.12 +24.34 +0.57 4255.34 4299.02 4200.82
前営業日終値 4271.78
ダウ輸送株20種 15232.42 +165.08 +1.10
ダウ公共株15種 1033.17 -9.52 -0.91
フィラデルフィア半導体 3042.39 +52.56 +1.76
VIX指数 27.02 -1.19 -4.22
S&P一般消費財 1391.88 +10.72 +0.78
S&P素材 536.83 -1.57 -0.29
S&P工業 832.25 +0.01 0.00
S&P主要消費財 831.07 +3.38 +0.41
S&P金融 602.29 +0.99 +0.16
S&P不動産 307.38 -1.48 -0.48
S&Pエネルギー 560.53 -19.37 -3.34
S&Pヘルスケア 1567.84 +10.35 +0.66
S&P通信サービス 209.63 +3.15 +1.53
S&P情報技術 2545.76 +36.11 +1.44
S&P公益事業 374.63 -2.72 -0.72
NYSE出来高 11.70億株
シカゴ日経先物6月限 ドル建て 26820 + 280 大阪比
シカゴ日経先物6月限 円建て 26795 + 255 大阪比