[チューリヒ 25日 ロイター] - 金融大手クレディ・スイスは29日の年次株主総会を前に、気候変動対策の加速を求める株主提案を受けており、賛同する株主の数はここ数カ月で2倍超に増えている。
欧州最大の資産運用会社アムンディを含む機関投資家11社で構成する株主グループ(運用総額2兆4000億ドル)は3月に、化石燃料資産へのエクスポージャー削減など、より厳しい気候変動対策を講じるよう求める株主提案を出した。
クレディ・スイスは融資先の温室効果ガス排出量削減で新たな目標を設定したが、投資家側は十分ではないと反論。
その後、他の株主も賛同者に加わり、運用総額5兆ドル余りの31社に拡大した。英資産運用大手のリーガル・アンド・ジェネラル・インベストメント・マネジメントやアビバ・インベスターズが含まれる。株主総会を前に提案に支持をあらかじめ表明している。
共同提案者には非政府組織(NGO)シェアアクションなども名を連ねる。スイスの企業にこのような株主決議案が提出されるのは初めてとなる。