[28日 ロイター] - 米クレジットカード大手マスターカードが28日発表した第1・四半期決算は、利益が市場予想を上回った。高インフレや新型コロナウイルス新変異株を巡る懸念による消費への影響は見られず、ペントアップデマンド(繰越需要)を追い風に旅行への支出が堅調だった。
マスターカードの株価は一時3.5%上昇した。
ただ、ウクライナへの侵攻を続けるロシアでの業務停止によって、2022─24年の3年間の業績目標に影響が及ぶリスクがあると警告した。ロシア事業は21年純収入の約4%を占めていた。
第1・四半期はクロスボーダー決済が53%増加し、旅行需要の回復を示唆した。
決済総額(ドル建て)は17%増の1兆9000億ドルだった。
一時項目を除く1株利益は2.76ドルで、リフィニティブがまとめたアナリスト予想の2.17ドルを上回った。
純収入は28%増の52億ドルだった。