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日本製鉄、来年度からカーボンニュートラル鋼の供給開始

発行済 2022-05-10 15:16
更新済 2022-05-10 17:27
© Reuters.  5月10日、日本製鉄は、ロシア・ウクライナ情勢など先行きが不透明な状況にあることから、2023年3月期(国際会計基準)の決算見通しの開示を見送った。写真は2019年3月

[東京 10日 ロイター] - 日本製鉄の橋本英二社長は10日、来年度からカーボンニュートラルスチールの供給を開始することを明らかにした。世界初の電炉一貫での最高級電磁鋼板の商業生産となる。まずは年間70万トンでスタートする。

製造は瀬⼾内製鉄所広畑地区で行う。橋本社長は、カーボンニュートラルスチールは製造過程で炭素を発生させていないこと、発生した炭素はCCUS(二酸化炭素回収・貯留)で回収・貯蔵するものと説明。「使用する電気がカーボンニュートラルであれば、電炉で作ったものはカーボンニュートラルスチールだ」と説明した。

「供給を上回る需要があるのは間違いない」としながらも、大型の電炉での製造に結び付けるのは「研究開発次第」としている。同社は、2030年度に大型電炉での高級鋼製造を目指している。

また、名古屋製鉄所に次世代型熱延ラインの設置を決定。投資額は約2700億円で、26年の稼働を予定している。

<環境に左右されず、事業利益6000億円以上>

同社は、ロシア・ウクライナ情勢など先行きが不透明な状況にあることから、2023年3月期(国際会計基準)の決算見通しの開示を見送った。IBESがまとめたアナリスト9人の連結純利益予想の平均値は3215億円だった。

橋本社長は、米国の利上げや中国のゼロコロナ政策、ロシア・ウクライナ情勢などがあり「鋼材需要減の状況がどのように回復するか見えない」と語った。需要回復が見えない中、原料炭などのコストは高止まりしている。

ただ、どのような環境でも事業利益6000億円以上は確保するとしている。「鋼材価格の引き上げが実現しなければ原料を買うことができず、鋼材を供給することもできない」とし、是正に取り組んでいる「紐付き価格」は、今期も引き続き改善に取り組む。

22年3月期の事業利益は9381億円(前期比8.5倍)、純損益は6373億円(前期は324億円の赤字)の黒字に転換した。それぞれ、会社計画の8000億円、5200億円を大きく超えた。

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