[27日 ロイター] - リフィニティブ・リッパーのデータによると、25日までの週に米株式ファンドに差し引きで46億1000万ドルの資金が流入した。純流入は4月6日の週以来、7週ぶり。買越額は3月23日以来で最大。S&P総合500種とナスダック総合指数の週間騰落がドットコム・バブル崩壊の2001年以降で最長の7週連続下落となった後、いずれも3%超上昇になったことが背景。
金融最大手JPモルガン・チェースや、アパレル・靴製品のVFコープなど米企業から明るい見通しが相次ぎ表明されたことで、市場心理が回復した。リフィニティブによると、S&P500種構成企業で1-3月決算を発表した491社のうち、市場予想を上回った企業の比率は78%に達している。
米大型株ファンドの純流入額は93億5000万ドルで、15週間ぶりの規模になった。ただ、小型株ファンドは14億2000万ドル、中型株ファンドは7億5000万ドルのそれぞれ売り越しだった。
バリュー株ファンドが2週連続の売り越しから4億8000万ドルの買い越しに転じた。ただ、成長株ファンドは7週連続の売り越しで、売越額は21億1000万ドルになった。
セクター別では工業株が7億7000万ドルの買い越し。金融株とハイテク株はそれぞれ約12億ドルの売り越しだった。
一方で債券ファンドは20週連続の売り越しだった。ただ、売越額は4週間で最小の49億4000万ドル。米課税債ファンドは44億1000万ドル、地方債は12億1000万ドルの売り越しだった。高利回り債ファンドは45億7000万ドルの純流出。一般国内課税ファンドは16億1000万ドルの純流出だった。
短中期米国債ファンドは19億6000万ドルの純流入、インフレ連動債ファンドは10億4000万ドルの買い越しだった。