執筆：Yasin Ebrahim
Investing.com -- 火曜日、ダウは上昇した。Targetの軟調な将来見通しが他の消費関連株のつられ売りを招いていたが、エネルギー株の急上昇とテクノロジー株の反発が、下落の一部を相殺した。
ダウ工業株30種平均 は0.80%、264ドル高、Nasdaq は0.94%、S&P 500 は 0.9%、それぞれ上昇した。
エネルギー関連株は、原油価格の上昇に支えられ今年に入ってから60%上昇している。中国のコロナ規制が緩和され、需要が高まるとの予想が大勢で、原油不足の懸念は消えていない。
APA (NASDAQ:APA)、ConocoPhillips (NYSE:COP)、Exxon Mobil (NYSE:XOM) がセクター最大の上昇株となり、後者は金融アドバイザーのEvercore社がバリューの魅力を理由にインラインからアウトパフォームへ評価を引き上げたことで上昇した。また、目標株価も88ドルから120ドルに上方修正している。
この様な中で、ハイテク株の下落は短命に終わるようであり、投資家が大型ハイテク株を押し目買いし、市場全体の堅調な推移を下支えした。
Apple (NASDAQ:AAPL)は、市場開始前取引で約2%下落していた。投資家は同社が月曜日に発表した「Buy Now, Pay Later（後払いサービス）」を含む新製品発表の見極めに時間を掛けていたが、結局約2%上昇して引けた。
Target (NYSE:TGT)の2%下落が重荷となり、消費関連株は唯一下落するセクターとなった。同社は、過剰な在庫を削減するためにプロモーション活動を強化するなどの対策を講じるため、今期の利益見通しを前回の5.3%から2%程度に引き下げた。
Walmart (NYSE:WMT) とBest Buy (NYSE:BBY)など他の小売業はそれぞれ約1%下落した。
Novavax (NASDAQ:NVAX)株の上昇は、同社の2回投与型コロナ用ワクチンが米国での認可に向けて大きく前進したことから、他のヘルスケア株を上昇を誘った。
その他のニュースとして、Robinhood Markets (NASDAQ:HOOD) は、SEC（米国証券取引委員会）が取引注文の競争を高めるためにオークション形式のシステムを構築する計画に迫っているとの報道を受けて4%下落した。同社などの取引仲介業者は証券取引所からのリベートや市場関係者からの注文フローに対する支払いに大きく依存しており、打撃を受ける形となった。