[9日 ロイター] - ロシア政府は9日、同国の緊急準備基金に5514億ルーブル(95億ドル)を注入した。西側諸国による制裁の影響から国内経済を守るため、景気支援を強化する。
政府は「資金の一部は、外的制約という条件下で経済発展の安定を維持するための対策に利用される」と表明した。
石油・ガス輸出で得た追加利益を基金に注入した。
ロシア政府は以前、石油・ガスで得た利益を政府系ファンドに振り向けていたが、緊急準備基金のほうが柔軟性が高く、財政赤字の穴埋めや社会支出の支援に資金を活用できる。
政府は5月にも7916億ルーブル(135億6000万ドル)を同基金に注入している。
ロシア経済は過去20年以上で最悪の景気後退に陥るとみられている。