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日経平均は250円安でスタート、エムスリーや任天堂などが下落

発行済 2022-06-10 09:40
更新済 2022-06-10 09:45
© Reuters.
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[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;27996.35;-250.18TOPIX;1950.16;-18.89


[寄り付き概況]

 10日の日経平均は250.18円安の27996.35円と6日ぶり反落して取引を開始した。
前日9日の米国株式市場は続落。
ダウ平均は638.11ドル安の32272.79ドル、ナスダックは332.04ポイント安の11754.23で取引を終了した。
中国上海の一部区域で都市封鎖が再開され世界経済の成長鈍化懸念がくすぶり、寄り付き後、下落。
週次の失業保険申請件数が予想以上に増え、労働市場の鈍化懸念が浮上し売りに一段と拍車がかかった。
さらに、消費者物価指数(CPI)の発表を控え、高インフレへの警戒感も強まり、終日軟調に推移。
引けにかけて一段と売りが加速した。


 今日の東京株式市場は売りが先行した。
昨日の米株式市場で主要指数が大幅に下落したことが東京市場の株価の重しとなったことに加え、日経平均が昨日までの5日続伸で800円を超す上げとなったことから、短期的な利益確定売りが出やすかった。
また、米国で今晩、5月の米消費者物価指数(CPI)が発表されることから、これを見極めたいとして積極的な買いを見送る向きもあった。
一方、今日から外国人観光客の受け入れ手続きが再開されたことに加え、政府が1日あたりの入国者数上限をさらに引き上げる方向で検討すると伝えられたことなどを受け、経済活動の活性化に対する期待が高まり、株価下支え要因となったが、寄付き段階では売りが優勢だった。
なお、取引開始前に発表された5月の国内企業物価指数は、前年同月比9.1%上昇した。
QUICKがまとめた民間予測の中央値は同9.8%上昇だった。
今日は株価指数先物・オプション6月物の特別清算指数(SQ)の算出日。
SQ値はQUICK試算で28122.81円だった。


 セクター別では全業種が値下がり。
海運業、鉄鋼、その他金融業、非鉄金属、輸送用機器などが値下がり率上位に並んでいる。
東証プライムの売買代金上位では、ソフトバンクG (TYO:9984)、エムスリー (TYO:2413)、ファナック (TYO:6954)、任天堂 (TYO:7974)、クボタ (TYO:6326)、オリックス (TYO:8591)、中外薬 (TYO:4519)、第一三共 (TYO:4568)、アステラス薬 (TYO:4503)、レーザーテック (TYO:6920)、アドバンテスト (TYO:6857)、富士通 (TYO:6702)、SMC (TYO:6273)、三菱重 (TYO:7011)などが下落。
他方、川崎汽船 (TYO:9107)、三菱地所 (TYO:8802)、東京海上 (TYO:8766)などが上昇している。


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