[21日 ロイター] - (カッコ内は前営業日比) FT100種総合株価指数(ロンドン) .FTSE 終値 6728.04(+107.94) 前営業日終値 6620.10(+34.57)
クセトラDAX指数(フランクフルト) .DAX 終値 10299.23(+42.10) 前営業日終値 10257.13(+14.78)
CAC40種平均指数(パリ) .FCHI 終値 4484.82(+38.80) 前営業日終値 4446.02(+51.09)
<ロンドン株式市場> FT100種総合株価指数 .FTSE が続伸し、107.94 ポイント(1.63%)高の6728.04と約6週間ぶりの高値で取引を終えた。原油 価格の上昇でエネルギー株が買われたほか、欧州中央銀行(ECB)の役員会が月500 億ユーロの国債購入案を示したとの報道が相場を押し上げた。 イングランド銀行(英中央銀行)が公表した1月の金融政策委員会の議事録で、金利 据え置きを全会一致で決めていたことも買い安心感につながった。議事録によると、これ まで利上げを主張していた2人の委員が、今の段階で利上げすれば目標水準を下回ってい るインフレが長期化する可能性があるとして、主張を取り下げていた。これを受け、利上 げ時期の市場予想は後ずれした。 北海ブレント原油 LCOc1 が1.9%値を上げたことで、エネルギー企業株が買われ 、原油・天然ガス株指数 .FTNMX0530 は2.82%上昇した。個別銘柄では、石油関連企 業のBP BP.L やロイヤル・ダッチ・シェル RDSa.L 、BGグループ BG.L が2.2%か ら4.3%上昇した。 教育・出版大手のピアソン PSON.L は4.9%上昇と、FT100種の中で最も大幅 に伸びた。1株当たり利益について、昨年の66ペンスから今年は75━80ペンスにな るとの見通しを発表したことが好感された。 一方、スポーツ用品販売のスポーツ・ダイレクト SPD.L は5.8%の下落。創業者 のマイク・アシュリー氏が保有株を減らしたことが嫌気された。
<欧州株式市場> 5営業日続伸して取引を終えた。欧州中央銀行(ECB)の量的 緩和に対する期待が相場を押し上げた。 FTSEユーロファースト300種指数 .FTEU3 は8.27ポイント(0.58%) 高の1431.06と、2008年1月以来、約7年ぶりの高値で取引を終えた。DJユ ーロSTOXX50種指数 .STOXX50E は24.81(0.76%)高の3269.73 だった。 関係筋によると、ECBの役員会は3月から月額500億ユーロ(580億ドル)の 債券を買い入れる案を示した。国債購入による追加緩和への期待から欧州株はここ5営業 日で6%急伸している。 ECBの量的緩和策は、南欧諸国の銀行に大きな影響を与える可能性がある。銀行に よる国債保有が多い一方で、経済はぜい弱なためだ。 バンコ・ポポラーレ BAPO.MI などのイタリアの組合銀行の株価が上がった。保有比 率に関係なく各株主が1議決権を有するという規則の撤廃を政府が認めたことで、業界内 の合併が活発になるとの見方が広がった。 一方、品質・安全性評価サービス大手の英SGS SGSN.VX は、業績見通しを引き下 げたことが嫌気され、株価が6.1%下落。同業のインターテック ITRK.L も3.7%下 落した。 ギリシャの主要株価指数 .ATG は2.40%値下がりした。25日の総選挙を前にし た世論調査によると、緊縮財政の見直しを唱える野党の急進左派連合(SYRIZA)が リードを広げており、政局の不透明感が増している。