[シドニー/メルボルン 29日 ロイター] - 欧州エネルギー大手シェルは29日、オーストラリア北西部沖の浮体式液化天然ガス(LNG)施設「プレリュード」からの出荷が、待遇改善を求める従業員のストライキにより、少なくとも2週間中断するとの見込みを示した。
「プレリュード」の従業員は賃上げを求めて一部業務の停止などを6月10日から12日間の予定で開始したが、その期間が7月14日まで延長された。
年間生産能力360万トンの施設の稼働一時停止は、世界LNG市場の逼迫を深刻化させる。
リフィニティブのデータによると、プレリュードからの直近の出荷は6月26日。通常は7─10日おきに積み出しがあるため、スト期間中、少なくとも2回分の出荷ができないことが予想される。