[ワシントン 13日 ロイター] - メキシコのロペスオブラドール大統領は13日、米国とメキシコの企業幹部がワシントンで開いた会合で、これから2024年までに米企業がメキシコに400億ドルを投資する予定だと述べた。エブラルド外相がツイッターで明らかにした。
ロペスオブラドール氏は12日のバイデン米大統領との会談では、メキシコが米国と協力してエネルギー供給の確保や北米の経済統合推進を目指す用意があると表明している。
これまでメキシコに対する外国企業の数十億ドルに上る投資計画は、ロペスオブラドール氏が行ったエネルギー市場への政府介入強化をきっかけに宙に浮いていた。メキシコと各国政府・企業の間でさまざまな対立が持ち上がったからだ。
ただ複数のメキシコ政府高官は、今回の両国政府・企業による話し合いで、米国のエネルギー企業が保留している一連のメキシコ投資が動き出す可能性があると指摘した。現時点でエネルギー分野の投資において具体的な進展があったかどうかは不明。しかし会合に出席した2人の企業幹部は、特に北米に工業生産力を戻す見通しという点で、楽観ムードが生まれたとの認識を示した。