[コロンボ 15日 ロイター] - スリランカ議会のアベイワデナ議長は15日、深刻な経済危機への抗議デモを受けて国外に逃亡したラジャパクサ大統領の辞表を正式に受理し、ウィクラマシンハ首相が大統領代行に就任した。新大統領の選出は20日に行われる予定。
与党は新大統領候補にウィクラマシンハ氏を擁立するとみられるがまだ決定していない。
ウィクラマシンハ氏は、憲法で定めたプロセスに従い、法と秩序を確立すると表明。また市民が要求する大統領権限の縮小、議会の権限拡大に着手すると述べた。
スリランカは国際通貨基金(IMF)と金融支援の予備協議を始めていたが、今回の政局混乱で中断されている。IMF報道官は、実務者レベルで連絡を取り続けているが、高官級協議をできるだけ早期に再開したいと14日に述べている。
ここ数カ月、隣国インドから数十億ドル相当の援助を受けているが、中国にも支援を求めている。ブルームバーグ・ニュースによると、スリランカのコホナ駐中国大使は、最大40億ドルの支援について中国と協議していると明らかにした。