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[26日 ロイター] - 米マイクロソフトが26日発表した第4・四半期(4─6月期)決算は、売上高が予想を下回った。海外売上高が大きな同社はドル高のマイナス影響を受けやすい上、パソコン市場が鈍化、広告収入の減少も重しになった。
一方、今会計年度の売上高の伸び率は、クラウド部門の堅調な需要で2桁台になるとの見通しを示した。発表を受けて株価は5%高となった。
第4・四半期の売上高は518億7000万ドルと、前年同期の461億5000万ドルから増加した。リフィニティブがまとめたアナリスト予想平均の524億4000万ドルには届かなかった。
純利益は167億4000万ドル(1株当たり2.23ドル)と、前年同期の164億6000万ドル(同2.17ドル)から増加した。
クラウドサービス「アジュール」の売上高は40%増加した。伸び率はビジブル・アルファがまとめた市場予想の43%を下回ったが、為替影響がなければ46%増だったという。
インテリジェント・クラウド部門の売上高は20%増の209億ドル。金融情報会社リフィニティブがまとめた市場予想は191億ドルだった。
足元の第1・四半期(7─9月期)では、同部門の売上高は203億─206億ドルになる見通し。上限はアナリスト予想をわずかに上回った。
サティア・ナデラ最高経営責任者(CEO)は「より大規模で長期的なコミットメントが見られており、この四半期は1億ドル超、10億ドル超の案件が過去最多だった」と説明。「当社は他のどのプロバイダーよりも多くのデータセンター地域を有しており、今後1年間で10地域を立ち上げる予定だ」と述べた。
マイクロソフトは米国外の売上高が約5割を占めており、ドル高が収益を圧迫している。6月には第4・四半期の収益見通しを下方修正していた。
売上高の伸び率(12%)は、ドル高の影響がなければ4%ポイント高くなっていたという。
個人消費の低迷でゲーム部門の売上高は前年比7%減少した。