[4日 ロイター] - フェイスブックを運営する米メタ・プラットフォームズは4日、初の起債を発表した。複数の関係者によると100億ドルを調達する見込み。
償還期限が5年から40年の4つのトランシェを発行し、調達資金は資本支出、株式買い戻し、買収や投資に充てる。
関係者によると、投資家から300億ドルを超える応募があり、比較的長期の社債への需要が目立った。
メタはここ数カ月で本格的に起債を検討し、7月下旬の決算発表後に実施を決定。さまざまな期間の社債を発行することで将来の資金調達の選択肢が広がるという。
メタの格付けは ムーディーズが「A1」、S&Pグローバル・レーティングスが「AAマイナス」。
第2・四半期(6月30日まで)のフリーキャッシュフローは44億5000万ドル。第1・四半期は85億3000万ドル、前年同期は85億1000万ドルだった。
大手テクノロジー企業の中で社債を発行していないのはメタのみ。関係者によると、メタバース(仮想空間)など多額の投資を必要とする事業に取り組む中、今回の起債によって資金面に余裕ができる可能性がある。
米アップルと米インテルは今週に入り社債を発行しており、それぞれ55億ドル、60億ドル調達している。