(内容を追加しました) [ニューヨーク 19日 ロイター] -
(カッコ内は前営業日比)
ダウ工業株30種(ドル) .DJI 終値 17959.03(‐117.16) 前営業日終値 18076.19(+227.11)
ナスダック総合 .IXIC 終値 4992.38(+9.55) 前営業日終値 4982.83(+45.40)
S&P総合500種 .SPX 終値 2089.27(‐10.23) 前営業日終値 2099.50(+25.22)
19日の米国株式市場はダウ工業株30種とS&P総合500種が反落。ドル上昇を 受け、原油や他の商品価格が下落し、エネルギーや原材料株を圧迫した。 ダウ工業株30種 .DJI は117.16ドル(0.65%)安の1万7959.03 ドル。 ナスダック総合指数 .IXIC は9.55ポイント(0.19%)高の4992.38 。 S&P総合500種 .SPX は10.23ポイント(0.49%)安の2089.27 。
ドルは前日に米連邦準備理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)で市場 予想よりハト派の姿勢を示したことからいったん下げたが、その後持ち直した。原油はド ルの上昇や供給過剰懸念を背景に売られ、S&Pエネルギー株指数 .SPNY が1.7%下 落した。 一方、ナスダック指数はバイオテク株の好調に支えられた。リジェネロン REGN.O は 2.9%高。バイオジェン BIIB.O はクレディ・スイスによる目標価格引き上げを受けて 1.3%上げた。 アパレル小売りのゲス GES.N は16.0%急伸。四半期決算で利益が市場予想を上 回ったことが材料視された。
スタイフェル・ニコラウスのマーケットストラテジスト、ケビン・キャロン氏は「金 利の今後の道筋は従来の予想よりもゆっくりとしたペースになるだろう。マーケットは昨 日はこの点をはやしたが、その後は次の動きを心配するようになった」と分析。「米経済 は改善が進んでいるように見受けられ、このことがドルにとって一定の下支え要因になる だろう」と述べ、ドルにとっての追い風はFRBの金融引き締めだけではないとの見方を 示した。 この日発表の週間失業保険申請件数は前週比で小幅な増加にとどまり、労働市場の堅 調ぶりが浮き彫りになった。
BATSグローバル・マーケッツによると、米取引所の合算出来高は約62億株で、 月初来平均の66億7000万株を下回った。 騰落銘柄数はニューヨーク証券取引所が下げ1969上げ1071(比率は1.84 対1)、ナスダックが上げ1441下げ1288(1.12対1)だった。