[22日 ロイター] - ビデオ会議サービスの米ズーム・ビデオ・コミュニケーションズ は22日、通期の売上高および利益見通しを引き下げた。新型コロナウイルス禍で高まった需要が鈍化しており、株価は引け後の時間外取引で7%超下落した。
ビデオ会議システム市場でマイクロソフトの「Teams(チームズ)」やシスコの「WebEx(ウェブエックス)」、グーグルの「Meet(ミート)」などがシェアを競う中、アナリストらはズームの見通しに懸念を示している。
同社は、通期の調整後1株利益予想を従来の3.70─3.77ドルから3.66─3.69ドルに下方修正。売上高は45億3000万ドル─45億5000万ドルから43億9000万ドル─44億ドルに引き下げた。
第2・四半期(7月31日まで)の売上高は8%増の11億ドル。伸び率は過去最低となった。
ケリー・ステッケルバーグ最高財務責任者(CFO)は、ドル高や第2・四半期後半の販売減少などが売上高を下押ししたと説明した。
需要維持のための投資がかさみ、営業費用は51%増の7億0400万ドルとなった。ただ、調整後の1株利益は1.05ドルで市場予想を上回った。