[スティーブンビル(加ニューファンドランド) 23日 ロイター] - ドイツのショルツ首相は23日、訪問先のカナダでトルドー首相と会談し、ロシア産ガスへの依存低減に向け、カナダからの液化天然ガス(LNG)供給に期待を表明した。
ショルツ首相は会談後に「ドイツが急速にロシアのエネルギーから脱却しつつある中、カナダをパートナーとしたい」と強調。「それはドイツのLNG輸入拡大を意味しており、カナダのLNGが大きな役割を果たすと期待する」と語った。
トルドー首相は「カナダは世界のエネルギー供給を増やすためにわれわれの役割を果たしている」としつつも、水素のようなクリーンエネルギーの主要供給国となることが目標と述べた。
ショルツ首相はロシアへのエネルギー依存から脱却するため、カナダからの水素供給網の構築のほか、カナダ産エネルギー供給などでの関係強化を狙い、カナダを訪問している。
訪問最終日となるこの日、両首相は2025年までにクリーン燃料をドイツに供給することを目的とした「水素同盟」を発表。トルドー氏は「ドイツ企業は、既にカナダ製水素を購入する契約を結んでいる。需要があるのは間違いない」と述べた。