[ハンブルク 24日 ロイター] - ドイツの船舶運航協同組合のDTGは24日、主要商業運航ルートの一つとなっているライン川の水位が最近の降雨で上昇したが、今後は数日にわたり乾燥した天気が予想されるため、再び低下する見込みだと指摘した。
数週間にわたる熱波と少雨でこのところライン川の水位は低下し、物流に問題が生じていた。
水深が浅いため、8月は貨物船の搭載量を減らさざるを得ないケースが相次ぎ、輸送コストがかさんでいる。
フランクフルト西のカウプ基準点の24日の水位は1.2メートルで、先週19日の32センチから上昇した。ただ、積み荷を満載して航行するには約1.5メートルの水位が必要とされる。
ライン川で約100隻の貨物船を運航するDTGのディレクター、ロベルト・スプランツィ氏は、現在の水位上昇は一時的で、来週は乾燥した天気が予想されるため、水位は再び大幅に低下すると予想。「通常運航には水位上昇が持続する必要がある」とした。