[ワシントン 24日 ロイター] - 米ツイッターがハッカーやスパム(迷惑)アカウント対策を巡り規制当局を欺いていたと内部告発した元セキュリティー責任者で著名ハッカーのピーター・ザトコ氏が今週、リチャード・ブルーメンソール上院議員(民主)のオフィスでスタッフと会談し、内部告発について議論していたことが、関係者2人の話で分かった。
上院商業委員会のメンバーであるブルーメンソール議員は、連邦取引委員会(FTC)のリナ・カーン委員長宛ての書簡で「2020年から22年までツイッターのセキュリティー責任者を務めた高名なサイバーセキュリティー専門家、ピーター・『マッジ』・ザトコ氏が提供した開示資料と証拠によると、ツイッターの幹部は10年以上、重大なセキュリティーの脆弱性に対応せず、個人データの誤った取り扱いを放置し、ユーザーに対するプライバシーリスクを無視したとされている」と指摘。FTCによる調査を求めた。
ハッカー名「マッジ」で知られるザトコ氏は84ページに及ぶ告発状で、ツイッターが堅固なセキュリティー対策を行っているという事実とは異なる主張をしていたと訴えた。告発によると、ツイッターはスパム削減よりもユーザー数の増加を優先させており、幹部は1日当たりのユーザー数の増加に連動し、最大1000万ドルの賞与を個人的に獲得していたという。
ツイッターのパラグ・アグラワル最高経営責任者(CEO)は24日、内部告発について「根本的かつ技術的に不正確」と言明した。