[ニューヨーク 6日 ロイター] - レーバーデーの休暇明けの米国株式市場は、不安定な値動きの中、続落して取引を終えた。
8月の非製造業総合指数(NMI)が予想を上回ったことで、米連邦準備理事会(FRB)がインフレ抑制に向けて利上げを継続するとの観測が高まった。
米供給管理協会(ISM)が6日発表した8月のNMIは56.9と前月から0.2ポイント上がり、2カ月連続で上昇。供給のボトルネックとインフレ圧力の緩和が示された。
BMOファミリー・オフィスのキャロル・シュリーフ副最高投資責任者は、FRBが今後の利上げについてデータ次第の姿勢を示しているため、投資家は発表される各指標の数字を見るだけでなく、FRBの決定に及ぼす影響を推測しようとしていると述べた。
欧州へのエネルギー供給や中国の新型コロナウイルス関連規制による同国経済への影響を巡る懸念が弱材料になった(TDアメリトレードのショーン・クルーズ氏)との声も聞かれた。
ハイテク株中心のナスダック総合は7営業日続落し、同指数の連続下落期間としては2016年11月以来の長さとなった。
米10年債利回りが6月以来の水準に上昇する中、金利に敏感なアマゾン・ドット・コムやマイクロソフトが約1%下落。iPhoneの最新機種発表を控えるアップルも0.8安となった。
市場の関心はパウエルFRB議長が8日に行う講演や、来週発表の米消費者物価指数(CPI)統計に集まる。
S&Pの主要セクターでは、エネルギーや通信サービスの下げが目立った一方、公益事業と不動産は上昇した。
投資家の不安心理を示すシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー・インデックス(恐怖指数、VIX)は一時27.80に上昇し、約2カ月ぶりの高水準となった。
生活雑貨販売のベッド・バス・アンド・ビヨンドは18.4%急落。グスタボ・アーナル最高財務責任者(CFO)が2日、ニューヨーク市内の高層ビルから転落して死亡した。
米取引所の合算出来高は107億1000万株。直近20営業日の平均は104億6000万株だった。
ニューヨーク証券取引所では、値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を2.46対1の比率で上回った。ナスダックでも2.12対1で値下がり銘柄数が多かった。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 31145.30 -173.14 -0.55 31343.79 31463.89 31048.46
前営業日終値 31318.44
ナスダック総合 11544.91 -85.96 -0.74 11643.03 11679.43 11471.50
前営業日終値 11630.86
S&P総合500種 3908.19 -16.07 -0.41 3930.89 3942.55 3886.75
前営業日終値 3924.26
ダウ輸送株20種 13664.55 -73.06 -0.53
ダウ公共株15種 1013.63 -0.54 -0.05
フィラデルフィア半導体 2571.47 -27.80 -1.07
VIX指数 26.91 +0.92 +3.54
S&P一般消費財 1217.26 -4.04 -0.33
S&P素材 464.80 -1.53 -0.33
S&P工業 777.89 +1.22 +0.16
S&P主要消費財 748.96 -4.78 -0.63
S&P金融 543.68 -1.57 -0.29
S&P不動産 260.78 +2.62 +1.02
S&Pエネルギー 601.95 -6.59 -1.08
S&Pヘルスケア 1454.24 +0.30 +0.02
S&P通信サービス 180.61 -2.31 -1.26
S&P情報技術 2307.30 -15.77 -0.68
S&P公益事業 378.02 +0.85 +0.22
NYSE出来高 9.70億株
シカゴ日経先物9月限 ドル建て 27580 - 20 大阪比
シカゴ日経先物9月限 円建て 27580 - 20 大阪比