[チューリヒ 13日 ロイター] - スイスの金融大手UBSグループは13日、今年の1株配当を10%引き上げ0.55ドルにする計画を発表した。来年の年次総会で提案する。
今年の自社株買いは50億ドルを上回る見通し。9月9日時点で41億ドルの自社株を買い戻した。
UBSは、第4・四半期決算の発表時に来年のキャピタルリターンに関するガイダンスを示すとし「自社株買いと増配を続ける」方針を示した。
ZKBのアナリスト、マイケル・クライン氏は今回の発表をサプライズと表現。「ウェルスフロント社の買収撤回で資金が浮いたことが背景にあるとみられる」と述べた。
UBSと米資産運用デジタル助言会社ウェルスフロントは今月、UBS現地法人による14億ドルの買収合意を破棄することに同意したと発表した。
ZKBによると、今回の増配により、UBSの配当利回りは12日の終値で計算すると3.4%となる。欧州の同業の平均はわずかながら下回るが、配当額はコンセンサス予想の1株0.53ドルを上回った。