[25日 ロイター] - 米著名ラップ歌手カニエ・ウェストさんがインタビューやソーシャルメディアで反ユダヤ発言を繰り返し、米国の大手メディア企業や大手芸能事務所や制作会社が一斉に批判や取引打ち切りに動く中で、スウェーデンの音楽配信大手スポティファイ・テクノロジーは、ウェストさん側のレーベルの要請がない限り、スポティファイから楽曲を削除しないと表明した。
スポティファイのダニエル・エク最高経営責任者(CEO)はロイターに、発言は最悪だと認めた上で、同社の「ポッドキャスト」や録音で発言があったなら、ヘイトスピーチを禁じる同社規定に従って発言を削除するのが妥当だと指摘。発言はスポティファイでは見当たらず、楽曲そのものは同社の規定に違反していないとした。
エク氏は「楽曲は彼のものだから、削除したいか否かはレーベルが決めることだ」と指摘した。
ウェストさんは、現在は「イェ」と名乗っている。