(香港市場のリポートを追加します) ［上海 １５日 ロイター］ - 上海総合指数 .SSEC 前営業日比 売買代金概算 大引け 4308.6913 69.6200安 6637.2億元（上海Ａ株） 高値 4366.8217 安値 4278.5528 前場終値 4315.2192 63.0921安 3872.3億元（上海Ａ株） 寄り付き 4366.8217 11.4896安 前営業日終値 4378.3113 2.5516高 6684.6億元（上海Ａ株）
ハンセン指数 .HSI 大引け 27822.28 535.73高 1378.2億香港ドル 高値 27928.60 安値 27315.10 前場終値 27419.75 133.20高 641.7億香港ドル 寄り付き 27459.58 173.03高 前営業日終値 27286.55 37.27高 1266.2億香港ドル
１５日の中国株式市場は反落した。当局者の発言が新規株式公開（ＩＰＯ）の増加を 示唆するものと受け止められ、ＩＰＯの増加で資金がＩＰＯ市場に流れるとの懸念から売 られた。 中国証券監督管理委員会（証監会）の肖鋼委員長はこの日の会見で、先月からＩＰＯ の承認件数を拡大したことについて、株式市場に大きな影響はないと発言。「同市場には 比較的多額の資金流入がみられる」と述べた。市場の一部では、流通市場の過熱化を防ぐ ため、ＩＰＯの承認を増やすことを示唆したと解釈されている。 市場は、来週２０社のＩＰＯが予定されており、既に流動性ひっ迫圧力にさらされて いる。恐らく約３兆元（約４８３６億ドル）がＩＰＯ株への応募のため吸収される見込み 。 国内証券のあるディレクターは「投資家の中には保有株の一部を売却し、その売却代 金を新規公開株の購入に充てようとする動きもみられる」と述べた。
上海総合指数 .SSEC の終値は、６９．６２ポイント（１．５９％）安の４３０８． ６９１３。週間ベースでは２．４％の上昇。 大型株中心で深セン上場銘柄を含む滬深３００指数 .CSI300 の終値は８３．３０８ ポイント（１．７７％）安の４６１７．４７０。週間ベースでは１．３％上昇した。 深セン証券取引所の新興企業向け市場「創業板（チャイネクスト）」指数<.CHINEXTC > は、既に割高なバリュエーションにもかかわらず、堅調に推移していた。
幅広い銘柄が売られた。特に通信株 .CSI300TS とエネルギー関連株 .CSI300EN は 最近の大幅上昇後の利益確定売りが出て、下げ相場を主導した。 個別では、中国アルミ（チャルコ） 601600.SS が約１０％の大幅高。レアアース業 界を国有企業の同親会社を含む６社に再編する計画を政府が承認したことを好感した。
香港株式市場は続伸して取引を終えた。近々発表が見込まれる香港市場と深セン市場 の相互投資スキームへの期待が再燃し、後場になって急上昇した。 深セン・香港ストック・コネクト（株式相互取引）スキーム下での取引開始は、予想 より早い９月中旬か１０月になるとみられる。後場寄り後にＥＴネットがウェブサイトで 伝えた。 香港在住のアナリストは「この手の予想は毎週末出てくるが、実際予定より早い段階 で同スキームによる取引が開始されるとしたら、明らかに市場には朗報だ」と語った。 ただ、当局が現段階で取引開始日を発表するとの思惑を疑う向きもいる。深セン証券 取引所の新興企業向け市場「創業板（チャイネクスト）」は既に割高にもかかわらず過去 最高値を更新し続けている。 香港証券取引所は、同スキーム開始について発表が間近に迫っているとの見方を否定 した。
ハンセン指数 .HSI は５３５.７３ポイント（１.９６％）高の２７８２２.２８。 ハンセン中国企業株指数（Ｈ株指数） .HSCE は２３３.８１ポイント（１.７０％） 高の１４００９.７６。 香港市場は４月、本土市場から資金が流入するとの期待から１３％上昇したものの、 現在はそのモメンタムを失っており、狭いレンジでの動きになっている。 ＨＳＢＣのアジア太平洋株式市場共同責任者、ラケシュ・パテル氏は「急激な相場上 昇の後で利食い売りが出るのは当然の動きだ」としつつ、「香港株は中国株に比べ割安感 があり、上昇余地もある」と指摘した。