[２９日 ロイター] - ウクライナの国営ガス会社ナフトガスのオレクシー・チェルニショフ最高経営責任者（ＣＥＯ）は２８日、対外援助機関の米国際開発庁（ＵＳＡＩＤ）に対し、暖房シーズンに向けて天然ガス追加供給での支援を要請したと明らかにした。
ロシアは１０月以降、ウクライナのエネルギー・電力インフラへのミサイル攻撃を繰り返しており、被害が積み重なり厳しい冬を迎えるに伴い影響は一段と拡大。首都キーウ（キエフ）では数日前から雪も降っている。
同ＣＥＯはＵＳＡＩＤの欧州・ユーラシア担当幹部との会談後、この冬の暖房シーズンを乗り切るために必要なガスの追加供給が鍵だとフェイスブックで述べた。
また、会談では必要な資材や設備をウクライナに送ることについても協議したとし、「特にメタノール、ガス圧縮機、ディーゼル発電機、ガス生産用設備について話し合っている」と説明。ＵＳＡＩＤが既に取り組みを開始しているとした。
ＵＳＡＩＤは先月、ウクライナの暖房インフラに５５００万ドルを投資し、冬に向けた準備を支援すると発表していた。