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米国市場に連動する格好からの強いリバウンドは期待しづらい

発行済 2022-12-22 08:29
更新済 2022-12-22 08:45
© Reuters.
 22日の日本株市場は、買い先行で始まった後は、こう着感の強い相場展開になりそうだ。
21日の米国市場はNYダウが526ドル高だった。
ナイキとフェデックスの決算が好調だったことから、企業業績が懸念されているより良い可能性があるとの期待につながった。
12月消費者信頼感指数が市場予想を上回ったことも投資家心理の改善を後押しする格好となった。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比90円高の26410円。
円相場は1ドル132円30銭台で推移している。


 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まろう。
ただし、ボリンジャーバンドの-3σを下回る売られ過ぎの水準ながらも戻りの鈍さが意識されてくるようだと、次第にこう着感を強めてくる可能性はありそうだ。
日銀の大規模緩和の修正によって初動はショートを仕掛ける動きが入ったとみられるものの、その後は実需によるヘッジ対応の動きが本格化してくるなか、米国市場に連動する格好からの強いリバウンドは期待しづらいところである。


 米半導体株が総じて堅調だったこともあり、指数インパクトの大きい値がさハイテク株などへはリバランスに伴う自律反発は意識されそうであるが、あくまでもリバランスであり、ロングの動きを強めてくる可能性は低そうだ。
NT倍率は14.00倍を下回り、3月以来の水準まで低下してきたことから、巻き戻しの動きは入りそうだが、14.00倍辺りでの戻りの鈍さが見られるようだと、引き続きTOPIX型優位の流れに向かわせそうだ。


 また、米国では週末に個人消費支出(PCE)の発表なども控えているため、これを見極めたいとする模様眺めムードも強まりやすいところである。
VIX指数の低下を見る限り、米国ではクリスマス明け後の年末高が意識されやすいなか、これまで相対的に強い動きを見せてきた日本は緩和引き締めに向かうことが想定されることから、米国への資金シフトも意識しておく必要があるだろう。
物色としては短期的な値がさハイテク株への自律反発狙いのほか、値動きの荒さが目立っているものの、直近IPO銘柄での短期的な値幅取り狙いに向かわせそうだ。


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