[パリ 4日 ロイター] - 自動車大手の欧州ステランティスは、米電動旅客機スタートアップのアーチャー・アビエーションが手がける電動垂直離着陸機(eVTOL)の製造を支援する。両社が4日に発表した。
同機は「空飛ぶタクシー」と呼ばれ、パイロットと乗客4人を乗せ161キロメートルの飛行が可能。10分の充電時間で約32キロメートルの短距離飛行を想定している。米ジョージア州コビントンで2024年から製造する計画で、年間2300台の製造を目指す。
ステランティスはアーチャーに対して、23─24年に最大1億5000万ドルの資金提供を行う。また、株式市場を通じアーチャー株を購入し、出資比率を拡大する計画。
ただ、カルロス・タバレス最高経営責任者(CEO)は「(アーチャーを)コントロールするのではなく、支援することが目的だ」と述べ、過半数株の取得は考えていないと説明した。