[18日 ロイター] - 米医薬品・健康関連用品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は18日、開発中のエイズウイルス(HIV)ワクチンに予防効果が見られなかったため、後期臨床試験を打ち切ると発表した。
2019年に開始したこの試験は、男性同性愛者とトランスジェンダーの人約3900人を対象に約50カ所で実施していた。
試験の提携相手である米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)の広報担当は「残念ながら、今回の結果は望んでいたものではなかった。安全で有効なHIVワクチンの開発は大きな科学的課題だが、われわれはこの臨床試験から学び、今後も取り組みを続ける」と述べた。
HIVワクチン開発ではいくつもの試みが失敗しており、J&Jの別のワクチン候補も1年余り前に試験で効果を示せなかった。