［東京 １４日 ロイター］ - ＪＴは１４日、株主総会に向けた香港の投資会社、リム・アドバイザーズによる株主提案について反対することを決議したと発表した。リムはＪＴに対し子会社の鳥居薬品について、ＪＴが保有する株式を売却して２５００億円の自社株買いを求める提案を行っている。
リムはＪＴに対し、親子上場の解消を求めて、「天下り」の禁止やグループ内の資金管理上の問題も指摘している。ＪＴは、１９９８年の鳥居薬株の過半数株取得以降、「既存体制を漫然と継続してきた事実はない」としたほか、リムが「たばこ事業と医薬事業は親和性が低い」として医薬事業全体の売却を求めていることに対しても、事業特性が異なるからこそ、グループの中長期的な利益成長を補完すると反論した。