[上海 10日 ロイター] - 10日午前の中国株式市場は値動きの激しい展開。米モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル(MSCI)が、ベンチマークとなるエマージング・マーケット・インデックスに中国A株を採用するのを見送ると発表したことが背景。
0251GMT(日本時間午前11時51分)現在、上海総合指数 .SSEC は10.0362ポイント(0.20%)安の5103.4975。 大型株中心で深セン上場銘柄を含む滬深300指数 .CSI300 は13.941ポイント(0.26%)安の5303.520。
上海総合指数は取引開始後まもなく2%急落。しかし優良株の売りが新たな買いを誘い、指数は下落の一部を回復しつつある。 また、中国の原子力発電会社、中国核能電力(中国核電、CNNPC) 601985.SS が上海証券取引所に上場し、公開価格(3.39元)を20%上回る4.1元の初値を付け、その後上昇率は44%に達したことも相場を支援している。
中国中車(CRRC) 601766.SS 、中国中鉄 601390.SS 、中国工商銀行(ICBC) 601398.SS 、 交通銀行 601328.SS など、A株が採用されれば最も恩恵を受ける可能性があるとの見通しをHSBCが示していた銘柄が下落している。