[28日 ロイター] - 米パソコン大手HPは28日、市場予想を上回る第2・四半期(2─4月期)の調整後利益見通しを示したほか、通期利益目標を維持した。コスト削減と中国市場の需要回復が寄与する。
第2・四半期の調整後1株利益を73─83セントと予測。アナリスト予想は76セント。2023年度の調整後1株利益目標は3.20─3.60ドルで据え置いた。
第1・四半期(22年11月─23年1月期)の売上高は19%近く減少して138億ドルと、16年以来最大の減収となった。アナリスト予想の141億2000万ドルも下回った。
ただ、調整後の1株利益は75セントとなり、予想の74セントをわずかに上回った。
エンリケ・ロレス最高経営責任者(CEO)はロイターとのインタビューで、企業が予算管理にかなり気を付けるようになっており、受注が「減速」したと述べた。
HPは、パソコンやノートパソコンを含むパーソナルシステム部門の減収率が第2・四半期に前四半期比で1桁台後半になると予測した。
市場調査会社・ガートナーによると、今年のパソコン出荷台数は6.8%減となる見通し。昨年は16%減だった。