[香港 1日 ロイター] - 中国規制当局は、個人情報の越境移転について、承認申請手続きを期限内に終えられない多国籍企業が多いため、一部の期日を延期した。
複数の法律事務所の関係者が明らかにした。
多国籍企業は3月1日までに個人情報の流れを詳細に記した文書を提出し、安全審査を終えて政府の承認を得る必要があったが、作業が煩雑で期日内に手続きを完了できない企業が多かった。
このため、規制当局は個人情報の流れに関する文書のみを3月1日までに提出するよう要求。安全審査を同日までに終える必要はないとの姿勢に転換したという。
規制当局が新たな期限を設定するかは不明。
規制当局は先週、アマゾン・ドット・コム、サムスン電子、JPモルガン・チェース、トヨタ自動車、フォルクスワーゲン、小米科技(シャオミ)などの企業が規制当局の承認を得るため文書を提出したと表明。
ただ承認手続きは遅れており、これまでに承認が公表されたのは北京友誼医院と中国国際航空の2社にとどまっている。