[ワシントン 2日 ロイター] - 米連邦取引委員会(FTC)の唯一の共和党系委員、クリスティーン・ウィルソン氏は2日、バイデン大統領への書簡で3月末に退任すると表明するとともに、カーン委員長を批判した。
ウィルソン氏はこれまで、バイデン政権下のFTCが過度に強硬な姿勢でM&A(合併・買収)や大半の非競争的契約を阻止し、権限を越えたと指摘し、カーン氏のリーダーシップを痛烈に批判してきた。
書簡では「カーン委員長の下で、豊富な知識を持つキャリア職員が軽視され、脇に追いやられた」と主張した。
ウィルソン氏の退任後、FTCはカーン委員長のほか、同じく民主党系のレベッカ・スローター、アルバロ・ベドヤ両委員の3人で構成されることになり、2人が空席となる。
FTCはウィルソン氏のカーン氏批判についてコメントはないとした。ウィルソン氏は先月、辞意を表明していた。