[香港 21日 ロイター] - 関係筋によると、米資産運用会社バンガード・グループは上海オフィスを閉鎖し、中国のアント・グループとの合弁事業から撤退する。
6年前に進出した中国市場から完全撤退することになる。同社は中国で野心的な事業拡大を計画していたが、約2年前に方針を転換し、資産運用部門の設立を見送っていた。
アントはバンガードとの合弁事業について「通常通り業務を続けている」と表明。バンガードのコメントは取れていない。
バンガードは同合弁事業に49%出資している。
関係筋によると、アントは撤退計画について知らされており、バンガードの持ち分を取得することを検討している。
中国では近年、米国のブラックロックやフィデリティが事業を拡大している。
関係筋によると、バンガードは上海のオフィスも閉鎖し、現地のスタッフを解雇する。上海市政府に計画を通知したという。