[ブリュッセル 13日 ロイター] - 欧州各国の当局でつくる欧州データ保護会議(EDPB)は13日、対話型人工知能(AI)「チャットGPT」に関する専用タスクフォース(作業部会)の設置を決定したと発表した。AIのプライバシー規則制定を巡る共通政策に向けた重要な第一歩となる可能性がある。
EDPBは、イタリアのデータ保護当局がチャットGPTのサービスに関して取った最近の法執行措置について議論したと説明した上で、作業部会設置目的は「各データ保護当局が実施する可能性のある法執行措置について協力を促進し、情報を交換するため」とした。
ある当局筋は匿名を条件に、加盟国は政策的立場のすり合わせを望んでいるが、これには時間がかかると指摘。チャットGPTを開発したオープンAIに影響を与えるような処罰や規則をつくろうとしているのではなく、「透明性のある」一般的な政策をつくろうとしていると説明した。
EDPBからは今のところコメントを得られていない。