[ワシントン 25日 ロイター] - 欧米自動車大手ステランティスが米国の時間給従業員の約3500人削減を計画し、自主退職制度案を提示していることが、25日公表された全米自動車労組(UAW)の書簡で明らかになった。
UAW1264支部がフェイスブックに投稿した24日付の書簡によると、ステランティスは2007年より前に採用された従業員に5万ドルの支給を含む退職奨励金を提案している。同社の広報担当はコメントを控えた。
ステランティスは2月、電気自動車(EV)の生産コスト上昇を理由にイリノイ州ベルビデアの組み立て工場の操業を無期限に停止し、従業員約1350人が影響を受けた。この工場はSUV(スポーツ用多目的車)「ジープ・チェロキー」を生産していた。
UAWのショーン・フェイン委員長は先週、ステランティスによるイリノイ工場の操業停止の決定はUAWとの労使協約の明らかな違反であり、受け入れられないと述べた。